今回の神戸フランスパンびよりの企画のひとつでもある「廃棄パンを使用したビールの販売」。お店で売れ残り、食品ロスとなってしまうパン。パン屋さんがせっかく作ったパンをなんとかしたい!そんな想いから今回の企画が始まりました。
この企画でビールの製造をしていただける醸造所を探していると、快く引き受けてくれたのが、open air(オープンエア)「湊山醸造所」。open airの担当者さんと今回の企画についてご相談をしていると、ビールの材料として使うのはもちろんですが、製造後に出てしまうカス(パンも含まれる)は、なんと農家さんに肥料用として提供されるとのこと。最後の最後までパンは無駄にならず活用される、なんとも素敵なサイクルです。
今回は、廃棄パンを使用したビールの製造の流れをかんたんにご紹介します。
今回のビールづくりに使う廃棄パンは、神戸市内のパン屋さんから提供いただきました。そのパンを、神戸フランスパンびよりの運営をおこなう日仏商事株式会社本社でまず下準備を行います。パンをビールの材料として使うには、パンに含まれる水分をとばす必要があります。パンを薄くスライスしてオーブンで空焼きをし、数日間乾燥させれば下準備完了です。
下準備が終わり、ビールを製造していただくopen air湊山醸造所にパンを持って行きます。この湊山醸造所があるのは、神戸市にオープンした「NATURE STUDIO」の一角。小学校の跡地を活用し、水族館やハーブショップ、カフェなど人が集うコミュニティ型複合施設となっています。
醸造所に足を踏み入れると、既に麦の香ばしい香りがします。製造のみなさんが、今回のビールの製造の下準備のため、パンを細かく砕く作業を始められたので、運営スタッフも少しお手伝いさせていただきました。
この一連の作業を終え、発酵に1週間くらい、熟成に2週間くらいかけて、ビールが完成します。
醸造責任者のベンさん、広報の斎藤さんに、今回のビールはどんな仕上がりになるのかをお聞きすると「ボディはしっかりしているけれど、後味は甘みが感じられるビールになると思います」とのこと。どんなビールになるか気になりますね。
お二人とビールについてお話を続けていると、面白いお話が!ビールの味わいの表現のひとつに「ブレッディ」という表現があり、香ばしいパンの香りとビールの香りが似ている時に使われるそうです。ビールとパンにこんな関係性があるとは!
今回のビールは、open air元町店にて、11月27日よりイートイン限定で飲むことができます。また、今回製造したビールをお店で飲むと、スタンプラリーのスタンプを1つGETできます。
今回の製造量では約100杯分になるとのこと。在庫無くなり次第、販売終了ですので、飲んでみたいと思われた方はお早めに。
パンを使ったまさにブレッディなビールを飲みに、ぜひopen airへ行ってみてください!
❑取材協力
株式会社オープンエア(open air)
湊山醸造所: 〒652-0031 神戸市兵庫区雪御所町2-18-102(NATURE STUDIO内)
open air神戸元町店:〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町3丁目2−2
オフィシャルサイト:https://www.openair.beer/
インスタグラム:https://www.instagram.com/openair.brewing/